2022年6月4日 理事会決定
新井民夫氏はサービス学会の設立に尽力し、初代会長を務めた(2012年10月~2016年6月)。本学会の設立は、同氏がプログラム総括補佐を務めたJST社会技術研究開発センターの問題解決型サービス科学研究開発プログラムでの研究者コミュニティ構築を契機としている。本学会にサービス学ロードマップSIGを立ち上げ、ロードマップの基盤を構築し、2014年8月に「サービス学ロードマップシンポジウム」を開催した。サービソロジーを冠した初の書籍を村上氏とともに企画・編纂した。国際連携を推進し、本学会の国際会議ICServ2015をサンノゼ、ICSSI&ICServ2018を台中にて開催するなど連携を牽引し、またICServ2016においてはGeneral Chairを務めた。日本学術会議 総合工学委員会内に2012年8月にサービス学分科会を新規に設置し、次の第23期には 経営学委員会・総合工学委員会合同のサービス学分科会において、「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準(サービス学分野)」を作成した。以上、学術界におけるサービス学分野の認知向上に重要な貢献をされた新井氏の活動は本学会の発展と不可分のものであり、名誉会員の称号を贈呈する。
2022年6月4日 理事会決定
村上氏は2007年から2013年にサービス産業生産性協議会(SPRING)の副代表幹事を務めるなど、日本におけるサービスイノベーションの推進に関わる諸活動に取り組み、サービス学会の設立をとりわけ産業界の立場から強く後押しした。本学会設立時から顧問を務め、サービス産業生産性協議会をはじめとする機関や産官の活動と本学会との連携について継続的に助言・後援するとともに、産業界におけるサービス学会の知名度向上に努めた。他の学会員およびJST社会技術研究開発センターと協力として、サービソロジーを冠した初の書籍を企画・編纂した。さらに、新聞記事やコラム・講演など様々な媒体を通じてサービス学およびサービソロジーの名称を発信し、広く知名度向上に努めた。同上の書籍の構成上の軸となっている「サービス価値共創フレームワーク」を、委員長を務めた第3回(2019年)・第4回(2021年)の日本サービス大賞の選考において優れたサービスの分析に応用するなど、サービス学会が目指す「価値共創としてのサービス」の産業的な認知向上に貢献した。マガジン記事、国内大会での発表、第10回国内大会・日本サービス大賞セッションなどを通じて、それらの取組を広く学会員と共有するとともに、サービス学会が標榜する「社会のための学術」に向けた提言を行ってきた。以上のように村上氏の活動は、産業界に対するサービス学の啓発・認知向上を通じた本学会の発展に強く資するものであり、名誉会員の称号を贈呈する。
第1条 本会の発展に対する貢献が特に顕著な正会員について、名誉会員の称号を贈ることができる。
第2条 名誉会員の称号を贈る候補を理事が総務委員会に推薦し、総務委員会が審査を行う。総務委員会への推薦にあたっては、本会の発展に対する貢献の根拠となる情報を記した書類等を併せて提出する。
第3条 総務委員長は、審査結果を理事会に報告する。
第4条 前条の報告に基づく理事会による審議と承認をもって、名誉会員の称号の贈呈者を決定する。