本号のテーマは「価値共創」である。Vargo 教授と Lusch教授による「サービス・ドミナント・ロジック」に関する論文がJournal of Marketing に2004年に掲載されて10年以上が経過してきている。すでに我が国でも多くの研究者・実務家が同ロジックに関心を示しており、同ロジックを基礎にした多くの研究成果および実務的な試みが存在してきている。
サービス・ドミナント・ロジックの中心概念は「価値共創」である。同ロジックで用いられるサービスとは、従来の「もの」と「サービス」という二分法に基づくサービスではなく、企業および顧客、あるいは広く「アクター」の持っている「知識と技能(knowledge and skill )を指す用語として単数形のサービスを用いる。
また、今日なお進化を遂げているサービス・ドミナント・ロジックでは、資源統合、サービス・エコシステム、アクター・トゥ・アクターといった概念が登場してきており、さらには、周辺領域ではサービス・サイエンス、サービタイゼーション、サービス・エンゲージメント、サービス・サプライチェーンといった考えも登場してきており、様々な研究分野および実務家を巻き込む形で変化を遂げてきている。
そこで、本号でも、これらの研究および実務領域の拡大・進化を視野に入れた多角的な研究成果を募集したいと考えている。多くの研究および実務的な取り組みについての学術的成果について積極的なご投稿をお待ちしております。
なお本特集は、下記の方々をゲストエディタに迎えて編集されます。
「サービソロジー論文誌」原稿執要領によります。また、本特集では、原著論文と実践論文の2種類の論文を受け付けております。詳細は、こちらをご覧ください。
通常の投稿論文と同一ですが、特集号編集期限の関係上、著者への照会期間は通常より短縮される可能性がございます。投稿に際し、あらかじめご了承ください。